給与所得控除 (2009/4/8)
1.給与所得控除とは
給与所得控除とは、給与所得者の経費のことです。
サラリーマンや会社の役員や専従者など給与をもらっている人の必要経費です。
給与所得者は実際に使った経費を確定申告により控除することができませんが、仕事のためにスーツや靴などを買います。これらの経費を以下の速算表から概算で必要経費を計算します。
給与の収入金額 | 給与所得控除額 |
162.5万円以下 | 650,000円 |
162.5万円超 180万円以下 | 給与の収入金額×40% |
180万円超 360万円以下 | 給与の収入金額×30%+180,000円 |
360万円超 660万円以下 | 給与の収入金額×20%+540,000円 |
660万円超 1,000万円以下 | 給与の収入金額×10%+1,200,000円 |
1,000万円超 | 給与の収入金額×5%+1,700,000円 |
2.具体例
給与500万円(源泉徴収票の支払金額)
給与500万円は上記速算表の360万円超660万円以下に該当し、500万円×20%+540,000円=154万円となり、この154万円が給与所得控除額となります。
年間154万円ですので、月額は約12万8千円(154万円÷12か月)となり、実際にこれ以上に経費を使っている人もいるでしょうが、これよりも経費が少ない人が多いと思われます。
しかし、給与所得控除額は使っても使わなくても認められる必要経費です。