課税売上高を求める
課税事業者になるかどうかは課税売上高によって判定します。課税売上高は、国内において行った「課税資産の譲渡等による収入の合計額」から売上値引き、返品、売上割戻し等を控除した金額のことをいいます。
それでは決算書をもとに課税売上高を計算してみましょう。
まず決算書の売上高に雑収入などの営業外収入をプラスします。次に特別利益をプラスします。ただし、固定資産売却益あるいは固定資産売却損については、実際の固定資産の売却価格が課税売上の対象となります。決算書上の収入項目は名称に関わらず消費税の課税売上高を算出するにあたり対象となります。
そして、売上高や営業外収入、特別利益のうち非課税取引や課税対象外取引(後日説明)を差し引いた金額が課税売上高となります。
課税売上高を求めるポイントは次の5つです
・消費税及び地方消費税抜きであること
・売上値引き、返品、売上割戻しを含めない
・輸出免税分の売上は含める
・非課税取引は含めない
・貸倒れ分は含める
宝光井