自動車保険・傷害保険・賠償責任保険それぞれのポイント/損害保険料と税金
自動車保険・傷害保険・賠償責任保険それぞれどんな保険なのかポイントを理解し、損害保険料と保険金の税金の扱いについても理解を深めましょう!
自動車保険の種類とそれぞれのポイント
自動車保険には、2つの種類があります。
1つ目は強制加入となっている自賠責保険、2つ目は民間の保険である任意加入の自動車保険です。
以下、それぞれの自動車保険について、ポイントをご紹介します。
自動車損害賠償責任保険 いわゆる自賠責保険とは
原動機付き自転車を含む自動車の所有者と運転者、全ての人が必ず加入しなければなりません。それが自賠責保険です。
補償対象や限度額は以下のとおりです。
補償対象 | ・死傷した相手の運転者・同乗者など対人のみ賠償 ※加害者のケガ・自動車の破損等は対象外となり、被害者のみ補償されます |
死傷者一人あたり 保険金の限度額 |
死亡事故・・・最高3000万円 傷害事故・・・最高120万円 ※後遺障害の場合・・・75〜4000万円 障害の程度により決定 |
任意加入の自動車保険 7つの種類
対人賠償保険 | 自動車で他の人を死傷させて、賠償責任を負った場合、対人補償が自賠責保険の額を超える場合に支払われます。 |
対物賠償保険 | 自動車で他の人の財物などモノに損害を与えて、損害賠償責任を負った場合、保険金が支払われます。 |
搭乗者傷害保険 | 事故が起こった際、運転者や同乗者が死傷した場合、保険金が支払われます。 |
自損事故保険 | 運転者が人やモノ以外にぶつかり、単独事故を起こした場合、保険金が支払われます。 |
無保険車傷害保険 | 事故が起こり、運転者や同乗者が死亡または後遺症を負った場合、加害者が保険に入っていなかったり、賠償額が少なかった場合、保険金が支払われます。 |
車両保険 | 自身の自動車が事故によって損賠を受けた場合、または盗難にあった場合、保険金が支払われます。 |
人身傷害補償保険 | 事故により被保険者が死傷した場合、過失の有無に関わらず、示談を待たずに実際の損害額が支払われます。 |
傷害保険とは?傷害保険の種類
傷害保険は、日常生活における偶然の事故などにより身体に傷害を被ったケガに対して保険金が支払われる、という保険です。
傷害保険には以下のような種類があります。
主な傷害保険の種類
普通傷害保険 | 国内外に関わらず、日常生活での傷害を補償する保険で、家族全員が補償される保険もあります。 ※病気・細菌性食中毒・自殺・地震・津波などを原因とする傷害は対象外となります |
交通事故傷害保険 | 国内外に関わらず、交通事故・火災などによる傷害を補償する保険で、家族全員が補償される保険もあります。 |
国内旅行傷害保険 | 国内旅行の際の傷害を補償する保険です。 ※細菌性食中毒は対象となりますが、地震などの傷害は対象外となります |
海外旅行傷害保険 | 自宅を出て帰宅するまでの海外旅行中の傷害を補償する保険です。 ※細菌性食中毒・地震・津波などによる傷害も補償の対象となります |
賠償責任保険とは?2つの種類
賠償責任保険は、偶然の事故で損害賠償責任を負った場合に補償される、という保険です。
賠償責任保険には以下のような種類があります。
賠償責任保険 2つの種類
個人賠償責任保険 | 日常生活の事故で、他の人にケガを負わせたり、モノを壊した場合の賠償責任に備える保険です。 ※家族全員が補償対象となりますが、業務中の賠償事故・自動車事故は対象外となります |
PL保険 ※生産物賠償責任保険 |
製造・販売した商品の欠陥により、他の人に損害を与えて損害賠償責任を負った場合に備える、企業向けの保険です。 |
損害保険料を支払った場合・保険金を受け取った場合の税金
地震保険料控除 地震保険料を支払った場合の税金
1月1日〜12月31日までの1年間に支払った地震保険料について、以下のように地震保険料控除としてその年の所得から控除できます。
- 所得税・・・最高5万円 地震保険料の全額が控除
- 住民税・・・最高2万5千円 地震保険料の2分の1が控除
保険金を受け取った場合の税金
損害保険金は損失の補てんを目的としている実損払いのため、非課税となります。
※傷害保険などの死亡保険金・満期返戻金・年金などの保険金については、生命保険と同様の課税となります。
京都ミライズ税理士法人からのワンポイントアドバイス
損害保険金を個人(個人事業者を含む)で受取った場合は、基本的に非課税で税金はかかりません。
法人で受取った場合は、全て課税対象となります。
※投稿時点の情報であり、現在の法律と変わっている可能性がございます。ご了承くださいませ。