各ライフイベントにおけるライフプランニングのツールと考え方
人生における重要なライフイベントと必要資金を理解し、表にまとめることでプランが立てやすくなります。細かいプランを立てたい場合は専門家に相談しましょう!
ライフイベントとは?ライフイベントに準備する3大必要資金
ライフイベントとは?
人が生きていく上で重要なイベントとして位置づけられる誕生・就学・就職・結婚・出産・子育て・子供の教育・自動車の購入・住宅の購入・退職などのことを指す。
これらのライフイベントには多額の資金が必要となる場合が多いため、十分な資金を準備しておくことが必要です。
3大必要資金とは?
ライフイベントの中でも特に多額の資金が必要な以下の3つの資金のことを指します。
- 教育資金・・・子供の教育に必要な費用(金額の目安:1000〜3000万)
- 住宅取得資金・・・住宅を購入する際に必要な費用(金額の目安:2000〜5000万)
- 老後資金・・・退職後、老後の生活に必要な費用(金額の目安:2000〜3000万)
ライフプランニングの手順と利用ツール
個人のライフプランを立てるライフプランニングの際、一般的に以下の手順で行います。
- 現在の状況、今後の目的や希望を詳しく確認する(将来設計・収入・負債・資産の確認)
- 確認した情報をもとにして、現在の問題点や課題を詳しく分析してプランを立てる(ライフプランの作成)
- 問題を解決するプランをもとに、実行できるようサポートする(実行・フォロー)
ライフプランニングにおける3つの利用ツール
ライフイベント表
ライフプランを立てる本人と家族の年齢を記載し、これからの各ライフイベントをまとめたもので、それぞれのイベントで必要となる資金を時系列に並べます。これを明確にすることで、将来の目標や必要資金が見えてきます。
例 | 2017年 | 2018年 | 2019年 |
夫 | 45歳 | 46歳 | 47歳 |
妻 | 40歳 | 41歳 | 42歳 |
子 | 15歳 | 16歳 | 17歳 |
イベント | 高校進学 | 家族旅行 | 自動車購入 |
資金 | 50万 | 20万 | 200万 |
キャッシュフロー表
ライフイベント表をもとにして、現在と将来の収支状況や貯蓄予想をまとめたもので、家族の収入・支出・年間収支・貯蓄予想を並べます。これを作成することで、作ったライフプランの問題を明確にすることも可能です。
可処分所得(収入として記載する項目) = 年収 - (社会保険料+所得税+住民税)
可処分所得は、額面として記載される年収から社会保険料・所得税・住民税などを差し引くので、手取りの収入と言えます。
個人バランスシート
一定の時期における資産と負債のバランスを確認するためのもので、左に現預金などの資産、右に住宅ローンなどの負債、純資産を並べたものです。
資産 | 負債 |
普通預金 生命保険 住宅 自動車など |
住宅ローン 自動車ローンなど 負債合計 |
純資産 | |
純資産合計 | |
資産合計 | 負債・純資産合計 |
資金計画における重要な6つの係数とは?
毎年積み立てる金額や福利で運用した数年後の金額などは、以下の係数を使って計算を行います。必要な係数として覚えておくと良いでしょう。
仕組みを知って、各数値の表を持っておけば、金利や資産運用の計算が簡単にできるので、非常に便利な計算ツールです。
各係数については、運用・積み立て・取り崩しに分類して図をイメージすると概念や考え方をイメージしやすくなります。
終価係数
現在の金額を複利で運用し、一定期間後の金額を計算する場合に使う係数
現価係数
一定期間後に一定金額に達するのに必要な元本を計算する場合に使う係数
年金終価係数
一定金額を積み立てる際、一定期間後の元利を計算する場合に使う係数
減債基金係数
一定期間後に一定金額を準備するため、毎年の積立金額を計算する場合に使う係数
基本回収係数
現在の一定の金額を一定の期間で取り崩した際、毎年の受取額を計算する場合に使う係数
年金現価係数
将来の一定の期間にわたり、一定の金額を受け取るために必要な元本を計算する場合に使う係数
沢辺税理士事務所からのワンポイントアドバイス
ライフプランニングを立てるとこれから必要となる資金が明確になると思います。
現在及び将来の収入も考えて、今後の資金計画を立ててください。
※投稿時点の情報であり、現在の法律と変わっている可能性がございます。ご了承くださいませ。